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新生児TSS様発疹症

新生児TSS様発疹症とは、おもにMRSAが産生するスーパー抗原性外毒素toxic shock syndrome toxine-1(TSST-1)による感染症です。(ただし、MSSAでも発症します。)

この記事では、新生児TSS様発疹症について解説します。

目次

診断基準

診断基準は下記の通り。

診断基準
1 発疹 (全身性丘疹状紅斑、融合傾向を示す。表皮剥奪をきたすことは通常ない)
2 以下3項目中1つ以上満たす
   1)発熱38度以上
   2)血小板減少(15万/μL)
   3)CRP弱陽性(1~5mg/dL)
3 既知の疾患を除く

以上3項目をすべて満たす場合にNTEDと診断する。

CD4/8比

スーパー抗原(TSST-1)はMHCクラスⅡ分子の存在下でTCR Vβ2陽性T細胞を刺激します。

MHCクラスⅡ分子と結合するのはCD4陽性T細胞です。そのため、CD4/8比は逆転しません。

練習問題

日本小児科学会専門医試験過去問題 2番目の問題

答え d  (bは△

参考文献

  1. 福村直樹. NICUマニュアル. 第5版, 金原出版, 2014, 887.
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